2019(令和元)年8月、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅と東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅の南、桜田通り、外苑東通り、麻布通りに囲まれた約8.1ヘクタールを対象にした虎ノ門・麻布台地区の再開発が虎ノ門・麻布台プロジェクトとして着工を迎えた。
虎ノ門・麻布台地区では1989(平成元)年に街づくり協議会が設立され、街づくりの検討がスタート。1993(平成5)年に再開発準備組合が設立されたのち、2017(平成29年)に都市計画決定、2018(平成30)年に森ビル株式会社などを構成員とした再開発組合が設立されていた。
虎ノ門・麻布台プロジェクトでは6棟の建物が建設され、このうちA街区とB-1街区は地上64階地下5階、B-2街区は地上54階地下5階という超高層ビルとなる。とくにA街区のビルは高さ325mと「あべのハルカス」を抜いて日本一の高さとなる見込みだ。A街区はオフィスやショッピング施設、B-1街区とB-2街区は主に住宅として利用され、B-2街区にはハイグレードホテルの併設も予定されている。
虎ノ門・麻布台プロジェクトは「Modern Urban Village」をコンセプトとし、街の中心に配置された約6000平方メートルの中央広場など約2.4ヘクタールという広大な緑地が確保されることも特徴だ。高低差のある地形を活かし、樹木や草花に彩られた水辺が配され、街を訪れる人々が憩える空間が誕生するという。街全体に再生可能エネルギーの電力を100%供給するなど、地球環境にも配慮されている。
また、虎ノ門・麻布台プロジェクトでは「神谷町」駅と「六本木一丁目」駅を結ぶ地下通路も整備される予定だ。
虎ノ門・麻布台プロジェクトが完了すれば、隣接する「アークヒルズ」や周辺の「六本木ヒルズ」、「虎ノ門ヒルズ」と併せて、東京都心の新たな文化・経済拠点が誕生することになる。
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■参考■
森ビル株式会社WEBサイト
■開発種別:再開発
■エリア:東京都港区
■完成時期:2023(令和5)年
■事業主体:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
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