東京都豊島区、「池袋」駅東口のグリーン大通りでは、オープンカフェの社会実験が2014(平成26)年11月11日まで実施されている。これは、全世界に対して豊島区の魅力を積極的に発信する「国際アート・カルチャー都市構想」を実現するための施策のひとつ。「現庁舎まちづくりビジョン連絡会」と豊島区が主催し、沿道のカフェなどの店舗が協力する取り組みで、街全体で池袋の東口を盛り上げていこうというもの。10月22日のスタート以来、多くの人でにぎわっている。
「池袋」駅東口では区庁舎と分譲マンションが一体となった珍しい再開発事業「としまエコミューゼタウン」も建設中。地下鉄有楽町線東池袋駅徒歩1分に位置し、地上49階建てのタワーマンションの3~9階部分に豊島区役所の新庁舎が入居、建物の地下からは駅直結となる。2015(平成27)年の5月の庁舎オープン時には、第2回目のオープンカフェ社会実験が計画されており、常設化も期待されている。
街ににぎわいをもたらしてくれるオープンカフェだが、現在の法律では道路の占有使用には厳しい制限があり、実施するためには特別の許可を得る必要がある。そのため、東京では「丸の内仲通り」や港区の「東京シャンゼリゼプロジェクト」でもオープンカフェの実験や検討が行われているが、常設でのオープンカフェ展開を実施できているのは「グランフロント大阪」など、いくつかの事例に限られているのが現状だ。
このハードルを越えるためのひとつの手段が「国家戦略特区」指定による規制緩和だ。東京都では現在9つの区が「国家戦略特区」として指定されているが、豊島区も追加指定を目指しており、「豊島区アート・カルチャー都市構想」として東京都の素案に盛り込まれている。2020年のオリンピック開催もにらみながら、国際文化都市としての発展を目指すための足がかりとなることを期待したい。
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●参考●
豊島区 拠点まちづくり担当課リリース
池袋駅東口・グリーン大通り・オープンカフェ社会実験FB
■開発種別:まちづくり
■エリア:東京都豊島区 池袋駅東口
■完成時期:未定
■事業主体:東京都豊島区
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