JR総武線「平井」駅北口の駅前広場に面したエリアで「平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」が動き出した。このエリアは「平井」駅に近いという地理的条件から、古くから店が集まり、買い物の拠点としてにぎわってきた。一方で、狭い道路に老朽化した建物が連なり、まとまったオープンスペースが存在しないなど、防災上の課題を抱えていた。そこで、2014年に再開発協議会が結成され、再開発事業の検討が始まり、2018(平成30)年11月に再開発事業組合が認可されている。今後は2020年に建物の工事に着手し、2023年度の完成を予定している。
再開発エリアは約0.7ヘクタールで、地上31階地下1階、高さ約110mの再開発ビルを建てる計画になっている。再開発ビルの3階から31階は約370戸の住宅となり、1階と2階はショッピング施設、3階の一部には保育施設も設けられる予定だ。
商店街に面した再開発エリア東側には道路に面して店を並べ、商店街と一体になったショッピング施設になる。この道路は無電柱化も行われることになっており、商店街での買い物もより快適になるだろう。「平井」駅側には駅前広場と一体となって、イベントなどに利用できる広場も用意されることになっている。
再開発エリアの周囲は歩道上空地が設けられ、「平井」駅から周辺への移動がスムーズになることも期待できる。再開発エリア北側の蔵前橋道路沿いには防災広場も設置され、平時は憩いの場として親しまれそうだ。
この再開発により、「平井」駅周辺は下町的な温もりを保ちながら、安心・安全で快適な街へと進化することだろう。
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■参考■
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/11/13/06.html
https://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2018121301508.pdf
■開発種別:再開発
■エリア:東京都江戸川区
■完成時期:2023年度
■事業主体: 野村不動産株式会社
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