「海老名」駅は小田急小田原線、相模鉄道本線、JR相模線の3本の鉄道が交わる神奈川県県央部の交通の要。これまでも「海老名」駅の東口側は市街地として整備が進められてきたが、西口側は開発がやや遅れていた。そこで駅西口を海老名市の新しい顔とするために、住宅・商業・業務施設などを中心としたまちづくり(土地区画整理事業)が始まっている。2014(平成26)年6月には大規模商業施設「ららぽーと海老名(仮称)」の建設工事がスタートし、店舗数約250店・1800台の駐車場を備える大型施設が2015(平成27)年秋の開業を目指して徐々にその姿を見せ始めている。このほか、土地区画整理の開発エリアには住宅や業務施設も予定されているので、今後も建設ラッシュが続きそうだ。
また、駅の東西を結ぶ新自由通路の整備がすでに進められているほか(2015年3月完成予定)、通路の両側は民間企業の開発地区となっており、再開発が完了すれば3路線の駅とその東西エリアが一体となった新しい街ができあがるだろう。
「海老名」駅周辺は圏央道の海老名インターチェンジや国道246号線といった幹線道路も近く、物流拠点としてのポテンシャルも高い。2014(平成26)年6月には圏央道(さがみ縦貫道路)の相模原愛川インターチェンジ~高尾山インターチェンジ間が開通し、東名高速から中央道・関越道への環状ネットワークが接続されることで、神奈川県県央部の拠点都市としての期待が高まっている。
さらに、鉄道網でも相模鉄道線が2018(平成30)年度にJR横須賀線への直通運転を、2019(平成31)年度には東急東横線との直通運転を予定している。完成すれば海老名から新横浜や日吉、そして渋谷や新宿といった都心部との直通ルートも新しく設けられることになる。一挙に交通利便性がアップするエリアとしても、海老名駅周辺は注目を浴びそうだ。
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■参考
海老名駅西口土地区画整理組合
http://ebinishi.or.jp/index.html
三井不動産 リリース資料
/news/2014/0605_01/index.html
■開発種別:大規模施設、駅再開発
■エリア:海老名市、小田急・相鉄・JR海老名駅周辺
■完成時期:~2016年(土地区画整理事業)
■事業主体:海老名市、三井不動産ほか
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