帰宅後すぐに、手洗いができる住まい

新型コロナウイルスの感染予防のため、玄関に手洗いカウンターを設置する一戸建て住宅が増えています。その流れは、マンションにも広がっています。

 

10月15日は「世界手洗いの日」

10月15日は、ユニセフ(国連児童基金)などによって定められた「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」。病気の原因となるウイルスや細菌から身を守るため、子どもたちもできる最もシンプルで効果的な手洗い習慣の普及を目指し、2008年に定められた記念日です。昨今は、新型コロナウイルス感染予防のためにも、正しい手洗い習慣の重要性が増していますね。

一戸建てでは玄関に手洗いカウンター設置が人気

帰宅後の手洗いとうがいを習慣にするために、一番理想的なのは玄関を入ってすぐに手洗い場がある家。新築一戸建て住宅では、ハウスメーカーや住宅設備メーカーから玄関に手洗い設備を設けたプランが多数登場しています。玄関に土間スペースやシューズクロークと一体化させ、洗面ボールも配置したプランもおすすめ。感染予防はもちろん、外遊びでから帰宅したお子さまたちにも嬉しい設備です。中古住宅の場合はリフォームでの対応が可能で、20〜30万円程度の費用で設置できるケースもあります(配管工事などを除く)。

「玄関は家の顔だから、手洗いカウンターは置きたくない」という場合には、洗面室の位置を工夫するといいでしょう。玄関から直接洗面室に入れるような動線にすれば感染リスクを下げることができます。また、玄関→洗面室→浴室を直線的に配置すれば、手洗いだけでなく入浴まで一気に済ませることが可能です。

新築マンションにも玄関手洗いプランが登場

マンションの場合、通常は給排水管の位置移動が難しいため、玄関まわりに手洗いを設けたプランはほとんどありませんでした。しかし、昨今は新築マンションでも玄関手洗いを設置した物件も登場しています。設計時点から配管を考慮しておけば可能になるので、今後は玄関手洗いのあるプランが増えていくかもしれません。

中古マンションでも、玄関の位置と水回りの配管位置が近い間取りであれば、リノベーションによって手洗いカウンターを設置できるケースもあります。既存の洗面室やトイレの位置をどこまで移動できるかは、それぞれの物件によって違いますので、リフォーム会社や管理組合とも相談のうえリノベーションプランを検討するといいでしょう。

この先も、新型コロナウイルスが存在しない暮らしを求めることは難しそうです。ウィズ・コロナの時代にあった、住まいのカタチを探していきましょう。

       







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