「天神ビッグバン」の西の拠点、旧大名小学校跡地活用事業が始動

2019年9月30日

最高級ホテルとハイグレードオフィスに生まれ変わる

2014(平成26)年に閉校した福岡市中央区の福岡市立大名小学校は、繁華街としてにぎわう天神地区に隣接していたことから福岡市の都心機能を強化するための跡地活用が検討されていた。
そこで、福岡市は2017(平成29)年に旧大名小学校跡地活用事業の事業者公募を実施し、2018(平成30)年3月にはハイグレードオフィスや世界最高級ホテルなどを提案した積水ハウス株式会社を代表とするグループが優先交渉者に決定した。積水ハウス株式会社などは2019(令和元)年7月に「大名プロジェクト特定目的会社」を設立し、旧大名小学校跡地活用事業の工事が着手されている。

全体配置イメージ(資料:福岡市)全体配置イメージ(資料:福岡市)
画像出典:旧大名小学校跡地活用事業プレリリース

日本で7番目となる「ザ・リッツ・カールトン」が誕生

旧大名小学校跡地にはオフィス・ホテル棟とコミュニティ棟の2つの建物が建設される。オフィス・ホテル棟の17階から24階には「ザ・リッツ・カールトン福岡」が誕生。高層階ならではの展望が楽しめる162室の客室に加え、6つのレストランやバー、室内プール、ジム、「ザ・リッツ・カールトン スパ」も併設されることになっている。オフィスは高度なセキュリティ機能、BCP 性能、耐震性を備えたハイグレードもので、グローバルビジネスに対応するMICE機能も併せ持つ。
コミュニティ棟には創業支援・人材育成施設のほか、保育施設や公民館、老人憩いの家などが設けられ、地域住民が幅広く活用できる施設となる。さらに、約3000平方メートルという広大な広場やイベントホールも整備され、世界や地域との交流拠点という機能も担う。
公共施設は2021(令和3) 年秋以降に順次供用開始され、ホテルやオフィスなどその他の施設は2022 (令和4)年 12 月頃のオープンが予定されている。
旧大名小学校校跡地活用事業は「天神ビッグバン」の西のゲートとして、重要な役割を果たすだろう。

広場東側から見たイメージ(資料:福岡市)広場東側から見たイメージ(資料:福岡市)
画像出典:旧大名小学校跡地活用事業プレリリース

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■開発種別:都市開発
■エリア:福岡県福岡市中央区
■完成時期:2022(令和4)年
■事業主体:大名プロジェクト特定目的会社