旧「大阪中央郵便局」の歴史を受け継ぐ「(仮称)梅田3丁目計画」スタート

2020年9月26日

「大阪」駅近くに新たな超高層ビルが誕生

「大阪」駅や地下鉄「梅田」駅至近の一等地にありながら、長らく計画が凍結されていた旧「大阪中央郵便局」跡地の再開発が「(仮称)梅田3丁目計画」として動き出した。日本郵便株式会社をはじめとする4社は、旧「大阪中央郵便局」跡地に隣接ビルの用地を加えた12890m2の敷地に地下3階地上40階、高さ188mの超高層ビルを建設する。
地下1階から地上6階はショッピング施設になるほか、MICEに対応した400室規模のホテル、1200席級の劇場など設けられる。残りのスペースはオフィスフロアとして使われ、基準階面積約4000m2という西日本最大級のオフィスが誕生する。
この超高層ビルと「大阪」駅や「うめきた2期地区」の間には地下通路や歩行者デッキが整備され、エリア全体の回遊性を高める計画だ。
完成予想図完成予想図
画像出典:大阪市 環境影響評価手続き実施事業一覧

ショッピング施設のアトリウムには旧「大阪中央郵便局」の建物を保存

ショッピング施設の中心部には4層吹き抜けのアトリウムが設けられる。このアトリウム内には旧「大阪中央郵便局」の建物の一部が保存され、歴史と記憶を継承するとともに「感動的な空間」を演出する。
旧「大阪中央郵便局」の建物は正面部分の柱や梁が残されており、2020(令和2)年9月末から曳き家工事が行われる。この曳き家工事で将来のアトリウムの位置まで西側に約50m、北側に約25m移動する。その後、2020(令和2)年11月末からビル本体工事を始め、2024(令和6)年3月末の完成が予定されている。
このビルがオープンすれば大阪のキタに新たな魅力が誕生することになり、さらに賑わいが増しそうだ。

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■開発種別:再開発
■エリア:大阪府大阪市北区
■完成時期:2024(令和6)年
■事業主体:日本郵便株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、大阪ターミナルビル株式会社、株式会社JTB