名古屋市の繁華街としてにぎわう栄の一角に建つ「オリエンタルビル」で建て替え構想が明らかになった。現在の「オリエンタルビル」は地上9階地下3階となっており、「名古屋三越栄店」として利用されている。
1954(昭和29)年、「名古屋三越栄店」の前身となる「オリエンタル中村百貨店」のオープンとともに完成したこのビルは、築65年を迎え老朽化が深刻となってきた。そこで、ビルの所有者であるオリエンタルビル株式会社は、2024(令和6)年以降に「オリエンタルビル」を新たな複合ビルに建て替えに着手する構想を発表した。建て替えの完了は2029(令和11)年を目標としている。
新しい「オリエンタルビル」は地上34階地下4階建てで、高さは「名古屋テレビ塔」に匹敵する180mとなり、栄エリアで最も高いビルが誕生するという。また、名古屋市から都市再生特別地区の指定を受けることで容積率を基準の1.5倍とし、延べ床面積は13万平方メートルに拡大することを想定している。
高層階にはラグジュアリーホテル、中層階には国際会議にも対応する大型コンベンションホール、低層階にはショッピング施設が入り、低層階の屋上には公園も設けられる構想になっている。
オリエンタルビル株式会社は「オリエンタルビル」の敷地と建物の7割強を所有しており、今後、株式会社名古屋三越など地権者、関係者との協議を進めていく方針だ。
オリエンタルビルの建て替えが実現すれば、栄エリアに新たなシンボルが誕生することになる。
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■開発種別:建て替え
■エリア:名古屋市中区
■完成時期:2029(令和11)年
■事業主体:オリエンタルビル株式会社
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