大宮駅の東口で再開発が始動、NHK放送局も入る複合施設誕生へ

2014年11月21日

NHKの放送局も一体となった複合開発が計画される大宮駅の東口

大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発事業・外観全体出典:大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発事業概要(H25.9)
外観全体のイメージ図

「大宮」駅の東口は古くからの小規模な建物も残り、西口と比べると開発が遅れている印象のあるエリアだが、その一角である大門町2丁目地区では再開発の計画が動き始めている。デパートの跡地に加えて小規模な土地を集約して複合施設を建設しようとする計画で、オフィスや商業施設、公共施設、駐車場などが建設される予定だ。

公表されている案によると、施設は地上18階建てと10階建ての2つの建物からなり、低層部分には商業施設、高層部部分にはオフィスが作られる予定。旧中山道に面している立地特性をいかして、人々が集い、憩うことができる空間づくりや、人を招き入れる仕掛けが施されているのが特徴だ。また、中層部分には区役所などの公共施設のほか、NHKの放送局が入居する予定となっている。計画図をみると大小のホールも計画されているので、番組収録などにも使用される文化発信基地ともなりそうだ。2015(平成27)年度の着工、2017(平成29)年度の完成を目指している。

「大宮」駅西口やさいたま新都心でも開発が進み、東京都心へのアクセス改善もまもなく!

「大宮」駅では西口の桜木町1丁目で再開発ビル建設が進むなど、東口に先行して街づくりが進められてきた。またJR線で一駅南に位置する「さいたま新都心」駅周辺では、県内最大級のショッピングモール「コクーン新都心」が賑わいをみせ、さらに「コクーン新都心」に隣接するように開発が進められている。

一方、「大宮」駅から東京方面へのアクセスも改善が予定されている。2015(平成27)年3月にJR線「上野東京ライン」が開業し、宇都宮線・高崎線の「東京」駅と「品川」駅直通運転が始まると、東京都心や、新幹線・航空機との連携アクセスも改善されていくだろう。2020年にかけても街さらにが変貌をみせる可能性を秘めたエリアであることは間違いない。

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■参考
大宮駅井東口大門町大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発事業概要(H25.9)

■開発種別:再開発
■エリア:埼玉県さいたま市 大宮駅東口
■完成時期:2017(平成29)年度
■事業主体:大門町2丁目中地区市街再開発組合(予定)