未来の医療を開発し、患者に提供する「中之島未来国際医療拠点」

2019年5月29日

最先端の医療拠点を整備

関西地方には「大阪大学」、「京都大学」、「理化学研究所」などライフサイエンス分野の世界的研究機関が集積しているほか、高い技術力を持つ製薬企業も多い。これらの研究機関では再生医療の分野で世界最先端の臨床研究も行われている。
こうした背景から大阪市では、大阪市北区中之島四丁目に再生医療やゲノム医療など最先端の未来医療の産業化を推進し、 難治性疾患に苦しむ患者へ未来医療を提供する未来国際医療拠点を形成することを決定。2018(平成30)年に開発事業者プロポーザルを実施した。その結果、2019(平成31)年1月に「日本生命保険相互会社」、「京阪ホールディングス株式会社」、「関電不動産開発株式会社」が優先交渉権者に決定している。

堂島川対岸から見た外観堂島川対岸から見た外観
画像出典:大阪市役所事業計画提案(概要)

研究施設、医療施設に加え、歩行者ネットワークやコリドーも整備

「日本生命保険相互会社」ほかの計画では、地上17階建て延床面積約58,000平方メートルの建物に、様々な研究ニーズに対応する複合研究施設「未来医療R&Dセンター」、複合研究施設と連携して複合医療・健診を行う「未来医療MEDセンター」、周辺施設と連携するオープンスペースを備えた交流施設「中之島国際フォーラム」を整備することとしている。
施設内には「大阪中之島美術館」や計画中のなにわ筋線新駅などを結ぶ歩行者ネットワークも整備されるほか、通り抜け可能なコリドー沿いにコミュニティカフェや企業ショールームも設けられる予定だ。
「中之島未来国際医療拠点」は医療の発展に寄与するだけでなく、周辺エリアの活性化も期待できる施設と言えるだろう。

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■参考■
大阪市役所HP

■開発種別:都市開発
■エリア:大阪府・大阪市北区
■完成時期:未定
■事業主体:日本生命保険相互会社、京阪ホールディングス株式会社、関電不動産開発株式会社